売却基準価額とは?競売や任意売却について解説します!

不動産を競売にかける際によく聞くのが「売却基準価額」「買受可能価額」という言葉です。
今回は、売却基準価額の意味や買受可能価額との違いについて解説します。
また、競売・任意売却についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

□売却基準価額と買受可能価額の違い

売却基準価額とは、不動産が競売にかけられる際に裁判所により設定され、不動産が市場に出される際の底値を示すものです。
この売却基準価額の決定にあたっては、不動産鑑定士のような専門家が現地調査をして、その結果を基に評価書を作成します。

裁判所は、この評価書だけでなく、不動産の現況調査報告書や登記簿謄本など、複数の資料を総合的に検討し、最終的な価格を決定します。

対照的に、買受可能価額は売却基準価額から一定の割合を差し引いた額を指し、これが競売への参加条件となる最低金額を定めます。
この方法には、不当に低い価格での売買を防ぐと共に、競売を円滑に進める目的があります。
この制度により、競売の手続きはより効率的に行われます。

□競売や任意売却について

*競売

不動産の競売は、主に住宅ローンの返済が遅れた時に適用される手続きです。
競売は、債権者が法的な手段を用いて不動産を売却し、貸付金を回収する方法として利用されます。

住宅ローンの返済が滞ると、まず金融機関からの連絡が始まります。
数か月のうちには督促状が送られ、放置するとより深刻な措置が講じられます。
この段階で個人信用情報にも影響が出始め、債務者の信用度に大きな傷がつきます。

もし滞納が半年程度続くと、ローンの一括支払いを要求される「期限の利益喪失」の状態に陥ります。
その後、保証会社が介入し、最終的には裁判所による競売手続きが開始されます。
競売が決定すると、現況調査から退去までの流れが続きます。

*任意売却

また、競売とは異なる選択肢として任意売却があります。
任意売却は、住宅ローンの返済が難しい状況でも、競売になる前に不動産を市場で売却する方法です。
この方法は、一般市場での売却と同じく、物件の価値に見合った価格での取引が可能であり、プライバシーの保護や引越し代の交渉、ローンの残債に対する柔軟な対応が期待できます。

ただし、任意売却を成功させるには、金融機関や保証会社の同意が不可欠であり、条件によっては実現が難しい場合もあります。

□まとめ

今回は、不動産競売における売却基準価額と買受可能価額の重要性、それらの価格がどのように決定されるのか、そして競売や任意売却の流れについて解説しました。
不動産の売却は大きな決断なので、この記事が不動産売却をより理解しやすくし、有益な選択ができる助けになれば幸いです。

任意売却をお考えの方は、当社までご相談ください。

投稿者

北見 豊
北見 豊
豊友住宅は東村山を中心に、東京エリア・埼玉エリアで不動産売買を手がける不動産会社です。皆様の頼れる「住まいのホームドクター」をモットーに、日々、様々なお客様と関わらせて頂いております。
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