土地を売却するときは建物を解体するべき?注意点とともに解説します
土地の売却を検討している方もいらっしゃることでしょう。
中には「土地を売却するときは、建物を解体したほうが良いのだろうか」と悩まれている場合もあるかもしれません。
今回は土地の売却において建物は解体するべきかを解説し、解体する場合の注意点をご紹介します。
□土地の売却では建物を解体する?
土地の売却で建物を解体するべきかどうかは、場合によります。
ここでは解体した方が良い場合と、解体しない方が良い場合にわけて解説します。
*解体した方が良い場合
以下の2つの場合は解体することをおすすめします。
1.古い家
家は築年数によって価値が減少します。
例えば、木造住宅の場合は築20年を超えると新築の20%以下の価値になります。
25年以上の築年数の家は、解体して売却したほうが売却できる可能性が高いでしょう。
また、1981年よりも前に建てられた家は旧耐震基準に基づいていて売れにくいため、解体するのがおすすめです。
2.トラブルを避けたい人
家を売却するときは契約不適合責任を負わなければなりません。
把握していなかった建物の不具合があると、後々費用を請求されます。
解体して売却すればこのようなことが起こる可能性がなくなります。
*解体しない方が良い場合
以下の3つの場合は解体しないで売却すると良いでしょう。
1.費用を抑えたい人
建物を解体するのにも費用がかかります。
解体費を含めた価格で売却すると、売却価格が相場を超えてしまうため、購入者が中々現れません。
購入者が現れなければ売却価格を下げる必要が出て、解体費を回収できないかもしれません。
2.新しい家
築年数の浅い家は価値が高く、建物を解体しなくても売却できることが多いです。
3.立地の良い家
交通機関や公共施設、学校が近くにある家は、築年数が経っていても購入したい人が現れる可能性が高いです。
□建物を解体するときの注意点
建物を解体して売却するときには注意点が2つあります。
1.解体すると固定資産税が上がる
建物がある土地の場合、固定資産税は小規模住宅用地の特例が適用されます。
しかし、解体すると特例の要件を満たさなくなるため、固定資産税が最大で6倍になります。
2.ローンの金利が高い
解体費用を支払うために、売却者がリフォームローンを組む場合、ローンの金利は住宅ローンの2倍から3倍かかります。
□まとめ
土地を売却するときに建物を解体するべきかどうかは場合によります。
古い家やトラブルを避けたい方は解体すると良いのに対して、費用をえたかったり、新しい家だったりする場合は解体しないことをおすすめします。
また、建物を解体すると固定資産税が高くなることやローンを組むと金利が高くなることのように注意点があるため、気をつけましょう。
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