基準価額はいつ決まるのかご紹介!
投資信託を利用する際に、基準価額は非常に重要な概念です。
基準価額とは何か、その計算方法や更新タイミングについて理解することは、投資信託の取引を行う上で欠かせません。
本記事では、基準価額の基本的な概念と、それがいつ決まるのかについてご紹介します。
□基準価額とは
基準価額とは、投資信託の取引において基準となる価格のことを指します。
投資信託は「口(くち)」という単位で取引され、一般的に1万口あたりの価格が基準価額として用いられます。
この基準価額は、投資信託の運用成果に応じて変動し、購入時と換金時の基準価額の差が投資家の損益となります。
基準価額は1日1回更新され、投資信託の純資産総額の変動に伴って変わります。
純資産総額とは、投資信託が保有する株式や債券などの総評価額のことです。
株価が取引時間中に頻繁に変動するのとは異なり、基準価額は原則として1日1回、取引の申込みを締切った後に公表されます。
公表は、投資信託が保有する資産の時価評価に基づいて計算され、そのタイミングで更新されます。
基準価額が高ければ優れた投資信託というわけではありません。
分配金の有無や投資対象の違いによって基準価額は変わります。
株式に投資する投資信託と債券に投資する投資信託では、投資対象が異なるため基準価額も異なります。
したがって、異なる投資信託の基準価額を比較してその優劣を判断することはできません。
基準価額はあくまで取引に必要な価格であり、投資信託の運用成績や優劣を表すものではありません。
投資信託の選択や評価においては、基準価額だけでなく他の要素も考慮することが重要です。
□基準価額はいつ決まる?
基準価額は、投資信託の取引において重要な指標となる価格で、購入や売却の際の値段として用いられます。
この基準価額は、投資信託が保有する資産の時価評価額に基づいて算出され、投資家の損益に直接影響を与えます。
基準価額の計算と更新は、投資信託の運用会社によって毎日行われます。
具体的には、運用会社は毎日20時までに基準価額の計算を完了させます。
その後、金融機関がその情報をもとに基準価額を更新します。
また、基準価額は、分配金の影響を受けるため、分配金のある投資信託は決算日に基準価額が下がることがあります。
このように、基準価額は投資信託の運用成果を反映し、日々変動します。
投資信託を購入または売却する際には、申込み時点では基準価額はまだ決まっていないため、取引が約定した後に基準価額が確定します。
したがって、基準価額が確定するタイミングは、取引の申込みを締め切った後に行われます。
これにより、公平性が保たれ、すでに保有している投資家にも配慮された仕組みとなっています。
基準価額がいつ更新されるかについては、利用している金融機関の公式サイトなどで確認することが重要です。
金融機関ごとに更新タイミングが異なるため、取引を行う際にはその点に注意する必要があります。
□まとめ
基準価額は投資信託の取引価格を決定する重要な指標であり、その更新タイミングを理解することは、投資戦略の立案に役立ちます。
運用会社や金融機関によって更新のタイミングが異なるため、取引を行う際には事前に確認することが大切です。
基準価額の仕組みを正しく理解し、賢い投資判断を行いましょう。
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