不動産売却時の手取り金額の計算方法とは？手取りを増やすためにはどうする？

不動産売却する際に、気になるポイントの1つが「手取り」でしょう。
どの程度の金額が手元に残るか、ご自身で計算してみたい方もいらっしゃいますよね。
そこで今回は、不動産売却の際に手取り金額を計算する方法をご紹介します。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。

□不動産売却時の手取り金額はどのように算出する？

不動産売却の手取り金額は、不動産を売った際の金額から諸費用を引くことで算出できます。
不動産の売却金額は、不動産会社による査定額と仮定して計算すると手取り金額の予想ができるでしょう。

諸費用に当てはまる代表的なものが5つあります。

まず、不動産会社の仲介によって売買契約を行った際に支払う必要がある「仲介手数料」です。
金額は、不動産の値段×3％+6万円で算出できます。

次に、不動産の所有に関する手続きである登記を行う際にかかる「登記費用」です。
登記は、司法書士に報酬を支払い、代行してもらうのが基本です。
登記にかかる代金は合計して、おおよそ1万1,000円と言われています。

さらに、残債のある不動産は引き渡しができないため、「住宅ローンの精算」を行う必要があるでしょう。
残債は人によって金額が異なりますが、多くの場合、売却を返済よりも優先する方が得だと言われています。

そして、不動産売却の契約時に提出が必要な収入印紙にかかる税金の支払いも必要です。
いわゆる「印紙税」は、不動産売却金額に応じて高くなります。

最後に、不動産売却で生じた利益にかかる税金の一種である「譲渡税」です。
この金額は、不動産を売却した際のリフォームの有無などに合わせて金額が変動します。
2,000万円の不動産を売却した際の相場は、300万円から400万円ほどでしょう。

□不動産売却時に手取り金額を少しでも増やすにはどうする？

不動産売却時に、手取り金額を少しでも増やすための方法は4つです。

1つ目は、仲介方式を選択し、高値で売却する方法です。
不動産売却の方法は、仲介と買取の2種類が存在します。

買取方式では売却までにかかる期間が短くなりますが、売却価格が安くなりやすいです。
仲介方式では、売却できるまでに一定の時間を要しますが、高い値段で売れやすい傾向にあります。
そのため、手取り金額を増やしたければ、売却までの期間にゆとりをもって仲介方式で売却することがおすすめです。

2つ目は、住宅ローンの元本返済がある程度進んでから売却する方法です。
不動産を高く売却することのみに焦点を当てると、築年数の浅さは重要なポイントの1つです。

しかし、手取りを増やしたい場合には、築年数が浅い間に不動産売却をすることが正解とは限りません。
住宅ローンの返済が進んでいるほど、手取り金額を増やせる場合もあります。

3つ目は、不動産売却時にかかる諸費用を抑える方法です。
例えば、マンションの場合にはリフォームにかかる費用などを抑えることで、手取り金額を増やせる場合があります。

4つ目は、税金をなるべく抑える方法です。
税金を抑えるためには、取得費をもれなく計算することが重要になってきます。
例えば、購入時の売買契約書を用いたり、取得費に加えられる支出を計算したりすると良いでしょう。
手持ちの領収書などを確認し、取得費を大きくすると譲渡所得が少なくなり、税金を抑えることに繋がります。

□まとめ

今回は、不動産売却時の手取り金額算出方法と手取り金額を増やすための方法をご紹介しました。
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