不動産質権とは?抵当権との違いについても紹介!

不動産投資や法的手続きに関心を持っているものの、専門的な知識に不慣れな方は多いでしょう。
今回の記事では、不動産質権という概念に焦点を当て、その基本から具体的な使用場面までを解説します。
不動産投資を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

□不動産質権の基本

*担保物権としての機能

不動産質権は、債権の担保として特定の物件に対する権利を設定する法的な仕組みです。
この権利が存在することで、債権者は債務が弁済されない場合に、その物件を売却し、その代金で債権を回収することが可能です。

このような担保物権が存在することで、債権者は一定の安心感を持ち、リスクを低減できるのです。
特に、不動産投資やビジネスにおいては、多額の資金が動く場合が多く、そのリスクヘッジとして不動産質権は非常に有用な手段となります。

*使用頻度と限界

不動産質権は、その性質上、物件の占有を奪う形となるため、一般的には抵当権がより頻繁に用いられます。
しかし、特定の状況や契約形態においては、不動産質権が有用な場合もあります。
例えば、債権者が物件の使用収益を直接得られるケースなどが考えられます。

そのため、多角的な視点で担保物権を考慮する際には、この不動産質権も選択肢として頭に入れておくべきです。

*不動産質権の種類と特性

不動産質権は、質権の一種であり、質権自体は動産質、不動産質、権利質に分類されます。
不動産質権は、不動産を占有し、そこから使用収益を得るという特性を持っています。
この特性が活かされる場面もあり、例えば、賃貸物件としての運用を考えた場合、不動産質権がある物件は債権者自身が運用できます。

□抵当権と不動産質権

1.占有の違い

抵当権と不動産質権の最も顕著な違いは、「担保とする目的物を権利者が占有できるかどうか」です。
抵当権では、債権者は物件を占有することはありません。
一方で、不動産質権では、債権者が物件を占有し、その使用収益を獲得できます。

2.利用シーンの違い

抵当権は、一般的に不動産担保ローンでよく用いられます。
その理由は、債権者が他の債権者よりも優先して弁済を受けられるからです。
一方、不動産質権は、物件の管理などに手間がかかるため、特定のケースでしか利用されません。

例えば、賃貸ビジネスにおいて、物件の使用収益が確保できると判断された場合などが考えられます。

□まとめ

不動産質権と抵当権は、それぞれ異なる特性と利用シーンを持っています。
不動産質権は、一般的にはあまり用いられませんが、特定の状況でその有用性を発揮することもあります。
このような知識を持つことで、不動産取引や投資において、より多角的な視点から最適な選択をすることが可能となります。
この記事が、あなたの不動産取引や投資活動に少しでもお役に立てれば幸いです。

投稿者

北見 豊
北見 豊
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