住宅ローンが滞納なしの場合でも任意売却は可能？理由も添えて解説します！

売却方法の1つに「任意売却」があります。
この売却方法は住宅ローンを滞納しているときに行われます。
そこで疑問になるのが、「滞納なしの状態で任意売却できるか」ということです。
本記事では以上の疑問に回答するとともに、任意売却を行うときの注意点をご紹介します。

□住宅ローン滞納なしの場合でも任意売却はできるの？

結論としては、住宅ローンを滞納していないときに任意売却するのは「不可能」です。

もちろん、通常どおり不動産売却を行いローンを一括返済できるのであれば、何も問題はありません。
しかし不動産の評価額がローンよりも小さく、かつ売却しても残債が残ってしまう場合においては、不動産売却はできません。

例外的に可能なのが「任意売却」ですが、これを行うためには条件として「ローンの返済をストップして滞納する必要」があります。
ローンを滞納することに抵抗のない方はあまりいないかもしれませんが、任意売却をする方法はこれ以外にありません。

では、なぜできないのでしょうか。

銀行は、「金利収入」のために貸し出しを行います。
ここで一括返済されてしまうと、金利収入が減少してしまいます。
したがって、任意売却は基本的に認められないのです。

□任意売却をするときに気をつけることをご紹介！

実際に任意売却できるような状況になったとしましょう。
ここで気をつけるべきことが2点あります。

1つ目は、「任意売却をしてもローンは残ること」です。
売却額がローンを上回ればローンは当然残りませんが、実際はローンのほうが上回ることが多いです。
理由は、住宅は基本的に劣化するものであることです。
そして、ここで残ったローンには返済義務が残り続けることには注意しましょう。

2つ目は、「連帯保証人に連絡・請求が行われること」です。
任意売却後にもローンが残った場合は、ローンを組んだときの連帯保証人にも、残債の請求が行われます。
したがって、任意売却するときは前もって連帯保証人に連絡することが必要です。
そうしないと、信頼関係が失われたり、トラブルに発展したりするためです。

最悪の場合、連帯保証人の財産も差し押さえになってしまいます。
任意売却という状況は言い出しにくいかもしれませんが、双方のために必ず連絡を行うようにしてください。

□まとめ

住宅ローンを滞納していないケースでは、任意売却は不可能です。
どうしても任意売却したいときは、ローンを滞納する必要がると覚えておきましょう。
また、任意売却をするときは「任意売却後にもローンが残ること」と、「連帯保証人に連絡されること」に注意しましょう。