空き家の固定資産税が6倍になるのはいつから?条件についても解説!

空き家の問題は、日本全国で増加の一途をたどっています。
特に、相続などで手に入れた家を放置するケースが目立ち、その結果、多くのリスクを孕んでいる状況が広がっています。
このような背景から、政府は「空き家対策特別措置法」を施行し、特定の条件を満たす空き家に対して固定資産税が最大6倍に跳ね上がるという厳格な措置を取っています。
この記事では、その具体的な条件と、2023年に施行される可能性のある新制度について解説します。

◻︎空き家の固定資産税が6倍になるのはいつから?条件も併せて紹介

1.空き家問題の深刻化

空き家が増加する一因として、相続をきっかけにそのまま放置される事例が多いとされています。
このような状況は、管理が行き届かず、倒壊や衛生的な問題を引き起こすリスクが高まるため、社会的な課題となっています。

2.「空き家対策特別措置法」の施行

2015年に政府が施行した「空き家対策特別措置法」は、この問題に対する一つの解決策です。
この法律によって、「特定空き家」とされた物件は、固定資産税が最大6倍になるという厳しい措置が取られています。

3.「特定空き家」の条件

「特定空き家」とは、倒壊の恐れや衛生的な問題、景観を損なう状態、周辺の生活環境に悪影響を及ぼす可能性があるとされる空き家です。
これらの条件に該当すると、固定資産税が通常の6倍に跳ね上がるのです。

4.法的な背景

このような厳格な措置が取られる背景には、空き家がもたらす多くの社会的リスクを抑制する意図があります。
特に、災害時における倒壊リスクや、衛生面での問題は、近隣住民にとっても大きな懸念事項となっています。

◻︎「管理不全空き家」と固定資産税6倍の新制度

1.2023年の新制度

2023年に施行される可能性がある新制度では、「管理不全空き家」というカテゴリが設けられます。
この新制度によって、さらに詳細な条件が設定され、固定資産税が6倍になる過程も変わる可能性があります。

2.「管理不全空き家」の定義

この新制度においては、「防災・衛生・景観」の観点から、適切な管理が行われていない空き家が「管理不全空き家」として指定されます。
このような指定がされた場合、固定資産税が6倍になるという制度が続くのです。

3.現状の空き家数

日本には現在、820万戸を超える空き家が存在しています。
このような状況を受け、政府は行政の対応を強化し、新たな制度を設けることで、問題の解決を図っています。

4.法改正の目的

新制度の目的は、生活環境を脅かす空き家が放置され続けることを防ぐためです。
特に、災害時のリスクや衛生面での問題を解消することが、この法改正の主な狙いとされています。

◻︎まとめ

空き家の固定資産税が6倍になる条件とその背景、さらには2023年に施行される可能性のある新制度について詳しく解説しました。
これらの情報は、空き家を所有しているか、将来所有する可能性がある方々にとって、非常に重要なポイントです。
税制の変更は、それだけでなく、社会全体に影響を与えるため、しっかりと理解し、適切な対策を講じることが求められます。

投稿者

北見 豊
北見 豊
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